人間としての存在
人間は存在するだけでもう「力」である。
生まれてきた時、どれほど周りの人々を幸せにするか。
恋人ができた時、存在を感じるだけで涙が出ることもある。
病気になった時、そばに誰かがいてくれるだけで安心できる。
ひとりぼっちで死に行く人は、赤の他人の私にさえ「ありがとう」と言ってくれた。
生きていくのが嫌になった時、私を思いとどまらせたのは優しい人たちの「存在」だった。
人間は無力ではない。
自分という存在は、命を傷つけるも、救うこともできる「微力」なのだ。
イラク支援ボランティア 高遠 菜穂子
イラクへ想いを込めて
この原稿を書いている本日(4月15日日曜日)のアルジャジーラ英語版のホームページを読んでいる。
日曜朝バグダット西南のマーケットで2台の自動車爆弾。18名が亡くなり50名重軽傷。18名のうち、男性は10名、女性5名、子ども3名。
正確な時間は書いてないが、およそでいけば今、日本時間は22時であるからほんの7時間くらい前の出来事である。
同じ朝2機のイギリス軍のヘリコプターが北バグダッドにて撃墜され、2人死亡。
昨日土曜日にはカルバラでの自動車爆弾で37名死亡。70名重軽傷。
日本ではほとんど報道されなくなってしまったイラクの現在の姿が写真と共に伝えられている。
この国の歯車を崩すことに加担してしまったことを忘れてはならない。
再びこの歯車がかみ合う状態になるまで、私たちは責任を持って活動していく義務がある。
本日演奏させていただく「イラクへ想いを込めて」は、私なりの想いを本日のために書き下ろした新作である。
皆様と共に真の平和を求めて演奏したいと思う。
ムースタジオ代表 大竹広治
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