平和を願ういのちの音楽会

2008年のコンサートに寄せられた言葉

人から人へ

 音楽は国境も人権も時代もこえ、人から人へと伝わり、美しい絆を作り出す。
音楽にもっとも似合わないものは、戦争。
平和こそがすばらしい音楽世界のささえとしてある。
 この頃、集会のあと、さまざまな歌を来会者みんなでうたう機会がふえた。
うたいながら、ジーンと胸が熱くなるような感動を味わう。
 音楽に結ばれて、「平和である日々」のかけがえなさへの思いを、たがいに分かちあいましょう。

  澤地 久枝

 

子どもたちのために

 イラクの子どもたちは、遠い国の知らない人たちではありません。
 中学二年生、14才で戦争が終わった私は、特に子どもたちには決して戦争を体験させたくないと考えています。
 からだも心も深く傷つけられてしまったイラクの子どもたちを助けるために、力を貸して下さい。

  外山 雄三

 

音楽会に寄せて

 「人と人との間で支え合って仲良く生きて行く、これが本来あるべき姿の人間なのだ」と言われます。
 このかけがえのない地球上で、かけがえのない人と人とが争い、死傷している……
 「この悲惨な現実は何故なのだ?……」
 生きることの大切さは、身近なものに思いを巡らし、謙虚に考えれば、自ずと明らかです。
 生きていると言うことは音楽に携われると言うことでもあります。
 善意の人たちから溢れた良い音楽が、人人の平和の尊い心を喚起するハーモニーとなって、広がって行きますように。

  豊橋合唱協会会長 齋藤 喬

 

平和都市宣言の市として

 このたびは、平和を願ういのちの音楽会2008が盛大に開催されますことを心からお慶び申し上げます。
 また、イラク戦争で使用された劣化ウラン弾の放射能汚染で苦しむイラクの子どもたちの現状に目を向け、いのちの大切さを考える有意義な音楽会の開催にご尽力された関係者の皆様に、心より敬意を表します。
 本市では、昭和20年8月7日の豊川海軍工廠の被爆により多くの尊い命が奪われ、身をもって戦争の悲惨さを体験しました。
その後、戦後50年目を迎えた平成7年8月7日には、戦没者の慰霊に哀悼の意を表するとともに、世界の恒久平和を願って平和都市宣言を行いました。
本市としましても、この音楽会の開催により多くの方々に平和への願いが届くものと確信しております。
 参加者の皆様の今後のますますのご活躍と、音楽会の成功を心からお祈り申し上げます。

  豊川市長 山脇 実

 

明日への夢を

 先日、ある新聞の4コマ漫画「ちびまる子ちゃん」に、こんな内容のものが載っていました。

 まる子 :「なんでいつも世界のどこかで戦争が起きてるの?」
 お父さん:「簡単に言えばな、世界にはいろんな奴がいるって事だ」
 まる子 :「じゃあ、どうすれば戦争は終わるの?」
 お父さん:「世界のいろんな奴がな、戦争をやめようと思えば終わるんじゃねぇか」

 お父さんの答えはあまりにも簡単かもしれません。
しかし、平和な社会をめざす第一歩はこの言葉に集約されるように思います。
これまでの悲惨な戦争の記憶や印象を忘れることなく、今ある幸せに感謝し、明日への夢をみなさんと共に音楽を通してふくらませましょう。

  豊橋市教育委員会 教育長 加藤 正俊

 

Piece of Peace

 「平和」は少年の目を輝かせ、笑顔をはじけさせ、歓声をこだまさせます。
にもかかわらず、大人たちの欲望のしわよせで、世界には差別・貧困・飢餓・戦争が絶え間なく、数億人の子どもたちが苦しみ続けています。
 ビルマの竪琴「埴生の宿」の逸話は「音楽に国境や敵味方はない」ことを、少年のころの私の心に焼き付けました。
まずは、一片の平和(Piece of Peace)でいい、イラクをはめ戦禍のさなかの子どもたちに届けたい。
音楽を通して、その働きかけを拡げようとする活動は、確かな方向づけにあると思います。
 「世界平和」という人類の希求する目標の実現に向けて、「平和を願ういのちの音楽会」運動のさらなる興隆を祈念します。

  新城市教育委員会 教育長 和田 守功

 

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